PostgreSQLは世界的にMySQLの次に広く使われているオープンソースのRDBMSです。日本ではMySQLと並んでよく利用されています。
PostgreSQLに関する認定資格は2つあり、LPI-Japanがオープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術力と知識を認定する資格「OSS-DB技術者認定資格」と、EnterpriseDB社が認定する資格があります。OSS-DB技術者認定資格は、オープンソースデータベース全般に関する試験ですが、PostgreSQLを基準のRDBMSとして採用しています。
ここでは前者のOSS-DB技術者認定資格を取り上げます。
学べる知識
PostgreSQLなどのオープンソースデータベースに関する知識、具体的には運用管理、開発、パフォーマンスチューニング、トラブルシューティング等に関する知識を得ることができます。
資格の概要
●認定制度には「Silver」と「Gold」の二つのレベルがあります。Silverを取得しないとGoldは取得できません。
また、有効期限にあたる「認定ステイタス」という考え方があり、認定日から5年を経過すると「ACTIVE」から「INACTIVE」へ変わります。「ACTIVE」に戻すためには再度試験を受け認定を取得する必要があります。
●Silverは、比較的小規模なデータベースシステムの設計・開発・導入・運用ができるレベルです。
●Goldは、大規模データベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングができるレベルです。
●関連リンク
●Silver試験
出題数 約50問
出題構成
・一般知識 16%
・運用管理 52%
・開発/SQL 32%
試験時間 90分(※)
※試験後の簡単なアンケートに5分の時間を要すため問題を解く時間は実質85分です。
●Gold試験
出題数 約30問
出題構成
・運用管理 30%
・性能監視 30%
・パフォーマンスチューニング 20%
・障害対応 20%
試験時間 Silverと同じ
●LPI-Japan主催の技術解説無料セミナーあり
●関連リンク
●受験方法はオラクルマスターと同様、ピアソンVUE社テストセンター(全国にあり)で受験できます。コンピュータを使い解答を入力します。マウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題されます。実技や面接はありません。
●費用
Gold、Silverとも
受験費用 15,000円(税抜き)
●取得に必要な最短期間
試験日は特に決まっておらず、通年で受けることができます。
学習期間の目安としてLPI-Japanのサイトでは2週間~1カ月程度と説明しています。
またQAとして、「一般知識」「データベース設計、正規化」からの出題レベルは、IPAの情報処理試験でいうとどのレベルでしょう、という問いに対して、「応用情報技術者」レベルを想定しており、それぞれの正規形について、用語と意味を理解しているところまでは試験範囲に含まれる、と答えています。
●難易度
合格率は非公開となっています。
その他
具体的な学習方法を紹介しているサイト