オラクルといえばまず初めにデータベースを思い浮かべますが、それ以外にもJAVAやオラクルアプリケーションなど幾つも製品があり、それぞれに認定資格があります。その中でオラクルマスターとは、オラクルのデータベースに関する認定資格(特定技能スペシャリスト用の資格を除く)のことです。
オラクルのデータベースは以前ほどの圧倒的な存在ではありませんが今でも高い人気を誇り、solid IT社が集計するDBエンジンランキングでも1位を維持しています。
試験では、オラクルデータベースの管理運用に関することやSQL文に関するものが出題されます。
●オラクルマスターの資格は、最も取得が容易なブロンズから始まり、シルバー、ゴールド、プラチナまでの4段階あります。
またシルバー、ゴールド、プラチナは、それぞれ下の段の資格を取得していることが取得の前提条件となっています。
また各資格の取得にはそれぞれに定められた複数の試験に合格する必要があります。
このため上位の資格取得には時間と労力、費用が掛かります。
●オラクルマスターの資格はデータベース製品のバージョン毎に存在します。ただし旧バージョンの資格保有者は新バージョンの資格を1から取り直す必要はありません。資格移行パスが用意されており移行に必要な試験に合格すれば新バージョンの資格を取得することができます。
●関連リンク
●受験方法はプラチナの実技試験を除き以下の2つです。
①ピアソンVUE社テストセンター(全国にあり)で受験
②インターネット経由のオンライン試験で受験
※オンラインで受験できる試験は限られます。
●試験時間は試験によって異なります。ブロンズの場合は次の「費用と期間」をご覧ください。
●費用
例えば、Oracle Database 12c のブロンズ資格の取得には¥40,200(税抜) 掛かります。内訳は以下の通りです。
この資格の認定ステップは2段階あり、まずステップ1では以下の試験の中で何れか一つに合格する必要があります。3試験ともオンライン受験可です。
•Bronze SQL基礎I [Bronze SQLI] (1Z0-017-JPN)
試験時間 90分
受験料 ¥13,600(税抜)
出題形式 選択式
出題数 40問
合格ライン 70%
•11g SQL基礎I [11g SQLI] (1Z0-051-JPN)
試験時間 120分
受験料 ¥13,600(税抜)
出題形式 選択式
出題数 66問
合格ライン 60%
•12c SQL基礎 [12c SQL] (1Z0-061-JPN)
試験時間 120分
受験料 ¥13,600(税抜)
出題形式 選択式
出題数 75問
合格ライン 65%
そしてステップ2では以下の試験に合格する必要があります。
•Bronze DBA12c (1Z0-065-JPN)
試験時間 120分
受験料 ¥26,600(税抜)
出題形式 選択式
出題数 73問
合格ライン 70%
よって合計¥40,200(税抜)となります。
なお、ブロンズの場合は受験のために受講必須の講座はありません。
ちなみにシルバー合格にはさらに¥26,600の試験に合格する必要があります。
ゴールドの場合は、受験の前に受講が必要な講座があり複数の講座の中でどれか1つ選ぶことになります。費用は講座により異なり¥77,200~¥357,000です。
その後の試験には¥26,600が必要です。
●取得に必要な最短期間
試験日は特に決まっておらず、通年で受けることができます。
●難易度
オラクルマスターの合格率は非公開となっています。